エルンスト・ルビッチ監督の映画「私の殺した男」
その後フランソワ・オゾン監督によってリメイク版も製作されたこちらの作品を無料で観る方法、あらすじ、感想を簡単にまとめました。
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「私の殺した男」の作品情報
◆基本情報


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◆キャスト情報


キャラクター | キャスト |
---|---|
ポール(フランス兵士) | フィリップス・ホームズ |
エルザ(ウォルターの婚約者) | ナンシー・キャロル |
ホルダーリン医師(ウォルター父) | ライオネル・バリモア |
ホルダーリン夫人(ウォルター母) | ルイズ・カーター |
ウォルター(ドイツ兵士) | トム・ダグラス |
アンナ(ホルダーリン家のメイド) | ザス・ピッツ |
◆あらすじ
モーリン・ロスタンの舞台劇をエルンスト・ルビッチ監督が映画化。第一次大戦の西部戦線でドイツ兵を刺殺したフランス軍兵士・ポールは、許しを請うためドイツ兵の故郷を訪れる。息子を失った両親と息子の許婚に冷たくされるポールだったが…。
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「私の殺した男」を観た感想は?
◆「私の殺した男」はずばりこんな映画!
- 「婚約者の友人」の元ネタとなった作品
- 戦争から生まれるのは憎しみと一生続く苦しみのみ。戦争の無意味さを問う作品。
- 別視点で描かれることによって2作品が別物に感じるのでぜひ両方観て欲しい
◆みんなの感想



ルビッチにしては、ロマンスをあまり描いていないところに不満が残るものの、最後の合奏シーンはやはり素晴らしい。フランソワ・オゾンによるリメイク版『婚約者の友人』の方がより物語や時世の入れ替えが複雑で、2人の恋愛関係も細かく描いていたと思う。何よりラストが全く異なるので、2つとも観ることをお勧めする。
タラコフスキーさんの感想・評価 にゃ!



ラストの映らないがピアノで気持ちに応える女、それに感動する夫婦。しかし二人の表情は映らない。
寿司カレー蕎麦さんの感想・評価 にゃ!



自分を守るための嘘が他を守るための嘘に変わり、戦争の傷痕を見事トロイメライに昇華。鍵のかかったピアノの開放による赦し。ご都合主義とも幸福とも残酷ともとれるけど、これをドイツ人のルビッチが撮った意味はたぶん大きい。
教会でみせるサーベルの剣先と軍靴のかかと、会話中の爪いじり、ドアと窓の使い方、胸元を隠すブローチと、細部の観察眼が冴えている。シリアス劇ながら覗き見にクッション持参やドレスの値上げなどお得意のユーモアも忘れないのさすが。
ドアの音のみで示す下卑た好奇心。
あしからずさんの感想・評価 にゃ!



すれ違いをコメディではない演出で撮ると…故人である息子の墓前でケーキのレシピ(ふくらし粉の割合)で生じる談笑。ビールを拒む事で露わになる友情の決裂。噂の伝播は窓から始まる。終盤ポールのヴァイオリンは戸惑いの中で初演されると自然と鍵の掛かったピアノの鍵盤が露わになって二重奏が始まりThe Endの文字。その滑らかな演出はどこまでも表面に(葛藤すらも身振りに還元され)とどまり続ける。嘘を通すことで訪れる平穏。冒頭の傷痍軍人の失われた足から覗くカットは秀逸。
ENDOさんの感想・評価 にゃ!
◆筆者の感想(4.0点/5.0点中)
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これ以下はネタバレを含みますので見たくない人はバック!
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フランソワ・オゾン監督の『婚約者の友人』の元ネタになった映画があると知り、観てみた作品。
なんと1932年製作!
第一次世界大戦から14年後に製作された反戦映画ですが、その7年後には第二次世界大戦で同じ過ちを繰り返している事実が何だか切ないです。
ストーリーはほぼ「婚約者の友人」と一緒なんですが視点の違いでこうも別作品になるのかと驚きました。
「婚約者の友人」は殺されたドイツ兵の"婚約者側視点"で語られていくので、
赦しを請うために訪ねてきたフランス兵側が謎に包まれた感じで進んでいくのに対して
「私の殺した男」は"フランス兵側視点"。全ての事実が明らかになっている状態で物語が進んでいきます。
視点が違うと、やはり感情移入してしまうキャラクターも変わってくるので、また違った感情で観ているのが何だか不思議な感覚でしたね。これぜひどっちの作品も観てこの感覚を味わってみてほしいです。
「私の殺した男」はその後二人がどうなってしまうのか、詳しく描かれず色々な可能性を含んだ終わり方だったので個人的にはこっちの方が好きだったかなぁという感じです。
オゾン監督の大胆な解釈を追加した内容も美しくはありましたが、婚約者があまりにも不憫でやりきれない思いが強かったので...。ここの好みは観る人によって分かれそうですね。
たとえ二人の間にロマンスが生まれる結末だったとしても、ドイツ兵を殺害した事実がなくなるわけではなく、
十字架を背負って生きていくというのは、やはりいつかどこかで爆発してしまう時がくるかもしれません。
戦争の苦しみはその時だけの苦しみだけではなく、一生続く苦しみを生んでしまうんだと気付かされました。
この作品の最大のメッセージは”反戦”。
殺されたドイツ兵の父親が酒場で反戦を訴えるシーンは両作ともに登場しますが、何度見ても心に響く言葉だなぁと思いました。
それだけに、この作品の想いが届かず第二次世界大戦へ突入してしまったことがただただ残念で仕方ないのと同時に、
これ以上同じ過ちを繰り返さないように、この言葉を胸に刻みたいと思いました。
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