「婚約者の友人」を見た個人的感想です。感想にはネタバレも含むのでご注意ください!
作品情報
作品名 | 婚約者の友人(Frantz) |
公開日 | 2017/10 |
ジャンル | 恋愛 |
製作国 | ドイツ、フランス |
上映時間 | 113分 |
監督 | フランソワ・オゾン |
脚本 | フランソワ・オゾン |
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婚約者の友人のあらすじは?

第一次世界大戦後のドイツとフランスが舞台にゃ

アドリアンは一体何を隠しているにゃ?
「8人の女たち」のフランソワ・オゾン監督が、エルンスト・ルビッチ監督作「私の殺した男」の原作としても知られるモウリス・ロスタンの戯曲を大胆に翻案してオリジナルストーリーとして昇華させ、モノクロとカラーを織り交ぜた美しい映像で描いたミステリードラマ。1919年、ドイツ。婚約者フランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナは、フランツの両親と共に悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、アンナは見知らぬ男がフランツの墓に花を手向けて泣いているところを目撃する。アドリアンと名乗るその男は戦前のパリでフランツと知り合ったと話し、彼が語るフランツとの友情に、アンナもフランツの両親も癒やされていく。アンナはアドリアンに次第に惹かれていくが、実はアドリアンはある秘密を抱えていた。アドリアン役に「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネ。「ルートヴィヒ」のパウラ・ベーアがアンナ役を演じ、第73回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
映画.com
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婚約者の友人のキャストは?

キャラクター | キャスト |
---|---|
アンナ | パウラ・ベーア |
アドリアン | ピエール・ニネ |
フランツ | アントン・フォン・ラック |
フランツの父・ハンス | エルンスト・ストッツナー |
フランツの母・マグダ | マリエ・グルーバー |
クロイツ | ヨハン・フォン・ビューロー |
アドリアンの母 | シリエル・クレール |
ファニー | アリス・ドゥ・ランクザン |
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【ネタバレあり】婚約者の友人を観た感想は?

解釈の難しい作品にゃ...!
※ここより下はネタバレを含む内容があるためご注意ください
モノクロとカラーの切り替わりが美しい
本当に美しく、そして儚さにグッとやられる作品でした、これ。
物語のほとんどがモノクロの映像なのですがたまにカラーに切り替わることがあるんですよね。
そこの緩急の付け方がとにかく美しいわ、オシャレだわで
好き・・・!(語彙力)
アドリアンとフランツの回想シーンだったり、
最初はアドリアンの心情によってカラーに切り替わるのかなって思ってたんです。
ただ見進めていくと、そういうわけでもなさそう?
結局規則性が掴めず、カラーの意味が理解できないまま終わってしまいました。
他の人の考察なども読み漁ってみたのですが、
「嘘をつくときにカラーになるのでは?」「アンナがフランツを思い出す時にカラーになるのでは?」
など色々な考察に溢れておりましたが、全てにおいて、ではこのシーンのカラーはどう説明する?となるので
結局今でも自分の中でしっくりいく解が得られておりません( ̄▽ ̄)
実は何の意味もなかったりして...?笑
物語はアドリアンの秘密を知るまで、そしてその後のざっくり二部構成になっています。
アドリアンの秘密に関しては
・アドリアンが一方的にフランツに好意を抱いていた説
・アドリアンがフランツを殺めた説
・フランツ、実は生きている説
・俺たち入れ替わってる!?説
めちゃめちゃ色々考えました(笑)
私のイチオシはアドリアン、フランツが好きだった説。
回想シーンの妙にいやらしい雰囲気に誘導されて私と同じ考えだった人が多かったと思いますw
実際は、「罪悪感に耐えられなくなって免罪符をもらいに来た」というのが正解でした。
つまり・・・
私があなた方の息子を殺しました。戦場での出来事だったので仕方なかったんです。赦してください。
ってことですもんね。
アドリアン自身、ずっとその事が胸に残っていてどうしようもなくて、差別されることも覚悟してドイツまで来た心の優しい青年なんだろうとは思います。やるかやられるかの世界でアドリアンの行為を責める人はいないと思います。
でもやはり、自分の苦しみを解放することにいっぱいいっぱいになって
フランツの両親、婚約者がどんな気持ちになるかという部分にまで気が回らなかったところがアドリアンのちょっと残念で弱い部分だと思います。(実際のところ自分が同じ立場だったらこうなってしまう気もしますが・・・)
フランツの友人だと言ってしまったのも、最初のお父さんの反応的にも真実を言い出せなかったんでしょう。
その弱さの一番の犠牲者がアンナで、
マジで最初から最後まで気の毒で胸が痛かったです( ; ; )
アンナはアドリアンと対照的で強い女性です。
真実をフランツの両親に告げることもできたのにしなかった。
二人を悲しませたくないという気持ちと、何よりもアドリアンに惹かれていたから。
優しさの嘘を重ねていくアンナを思わず抱きしめてあげたくなったのは私だけではないはず。
わざわざフランスにまで追いかけて行って、
またしても優しい嘘でアドリアンの求めていた免罪符を渡した後に出てきたファニーという婚約者。
ほんとにガク〜ッとなりました。もう今年一のガクーッだったかもしれない。
「何で手紙返してくれなかったんだい?落ち込んだよ」のセリフに憤りを感じるくらいに。笑
母が望む結婚なんだと言い、駅でキスをしたアドリアン。
おそらくアドリアンもアンナに惹かれていたんだと思います。
弱い。アドリアンは弱いよ。
「1ヶ月後の結婚式に来てくれないかい?」のセリフは
誰がいくかよ、バァ〜〜〜〜〜カ!
と心底冷ややかな気持ちで見ておりました。笑
帰る場所もなくなり、全てを背負ってしまったアンナのラストシーン。
”自殺”という絵画を見て放ったセリフ「生きる気力が湧いてくるの。」
個人的な思いというか希望としては、言葉通り・・・あの絵が生きる希望となり新たな人生を幸せに歩んでほしいという気持ちでいっぱいなのですが...
アンナはあの後、死を選んだのではないかと思っております。
嘘ばかりが残ってしまったアンナの、最後の嘘・・・なのではないでしょうか。
印象に残っているシーン
個人的に印象に残っているのは、
フランツの父の演説シーン。
「息子たちを戦場へ送ったのは誰だ。私たちだ。彼らの父親だ。こちら側も相手側も。」
最初は周りの人たちと同じような考えだったフランツ父の心の変化のわかるワンシーンでした。
誰かのせいにしたいって気持ちも分かりますが、憎しみが憎しみを呼ぶだけなんですよね。
戦争で得られるものってほんと何一つもないです。
この演説が、やたらめったらアンナの手を触りたがる変態オヤジの胸にも響いたようでよかったです。笑
婚約者の友人の個人評価

個人評価は
戦争に翻弄された人々の想いが美しく儚く描写された作品。
ハッピーエンドではないのでもやっと感が少し残る。
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